目次
はじめに
外国人パートナーと結婚して、日本で一緒に暮らすために必要なのが「日本人の配偶者等」という在留資格、いわゆる「配偶者ビザ」です。
最近ではインターネットでいろいろな情報も検索できるので、自力でビザ申請を考えている方も多いと思います。このページでは、自分で申請しようと考えている方が持つ「どんなことに気をつけたらいいの?」「質問書ってどう書けばいいの?」という疑問に、こたえます。
申請する前に、ぜひ知っておいてほしいことをまとめました。
ある程度の日本語力のある外国人パートナーの方もわかるように、やさしい日本語で説明します。
質問書って、どんな書類?
「質問書」は、入国管理局が二人がどうやって恋人になったのか、どのように結婚を決めたのか、また日本での生活の状況を確認するために使う重要な書類です。
例えば、以下のような内容を書きます。
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ふたりが出会ったきっかけ
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初めて会った日と場所
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結婚を決めた理由
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お互いの言語はどうしているか
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家族との関係 など
つまり、「この結婚は本物ですか?」「一緒に生活できますか?」ということをチェックするための書類なのです。
その書類、あとでずっと見られます
ここが、今回いちばん伝えたいポイントです。
「質問書に書いたことは、その後もずっと保管されて、更新や永住申請のときにもチェックされます。」
たとえば、最初の申請のときに「2019年3月に職場で出会いました」と書いたのに、永住申請のときに「出会いは2018年」と書いたらどうなるでしょう?
入国管理局の担当者は「え? どっちが本当なの?」と疑問に思います。
国によっては、人によっては、経歴などをあまり細かく把握しておらず、2018年~2019年に働いていた職場で出会ったと書いたところ、実際働いていたのは2017年~2018年だった、といったこともあるかもしれません。
本人にとっては、きちんと覚えていないのでなんとなく書いただけでも、入国管理局の担当者には「経歴は複数あるはずがない」「嘘をついて申請しているのではないか」とみられてしまいます。
「配偶者ビザ」ではありませんが、実際にこういったちょっとした経歴の書き方の違いで、不許可になってしまった人もいます。
ですから、その場しのぎで書くのはとても危険です。この機会に、しっかりと正確な情報を確認して書くことが大切です。
よくあるミスと落とし穴
質問書を書くときによくあるミスをいくつかご紹介します。
出会った場所や状況があいまい
これはかなり重要です。出会った場所や状況があいまいだと「偽装結婚なのでは?」と疑われる可能性が高まります。
マッチングアプリやSNSで出会っていて、疑われないかな?と心配して、あいまいなことを書くのはよくないです。
最近は日本人同士でも、マッチングアプリやSNSを通じての結婚が増えていますから、その後二人が真剣に交際していることがわかれば問題はありません。
写真や日付と一致していない
写真に写っている日付、航空券の記録、LINEのチャット履歴などと質問書の内容があわないとあやしまれます。
情報を一致させること、整合性をとることが重要です。
「とりあえず通ればいい」で書く
とりあえず通ればいいとなんとなく書いた情報で許可がとれたとしたら、その内容が「正しい記録」として残ります。
後々、配偶者ビザを更新したい、もしかしたらビザを変更したいとなったときに、不利な情報にならないよう、
正しい情報を整理して、正しい情報を書くことが重要です。
永住のチャンスが早くくる
これはあまり知られていない重要ポイントです。
実は、日本に住む前にすでに海外で結婚していて、条件をみたせば最短で日本に来てから1年後に永住申請ができることもあります。
これにあてはまらなくても、問題なくビザが更新できれば日本に来て3年経過で永住申請が可能になります。
自分で申請する人ほど、質問書に注意を
「申請はできるところまで自分でやりたい」「書類も頑張って書いてみたい」という方を、当事務所は応援しています。
でも、一度出した書類はずっと残り、内容にミスやズレがあると、後で問題につながることもある、これは知っておいてください。
「自力でがんばりたいけど、本当にこの内容でいいのかな?」
「自分では気づかないズレがないかチェックしてほしい」
そんな方のために、【自力申請応援パッケージ】をご用意しています。
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必要書類リストの作成
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質問書や申請書類の内容チェック
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あなたの申請内容に合わせたアドバイス
安心して申請を進めたい方にとって、心強いサポートになるはずです。
まとめ:質問書は、未来への第一歩
配偶者ビザの質問書は、「今だけの書類」ではありません。
将来の更新、永住、場合によっては帰化にもつながる、大切な「第一歩」です。
だからこそ、慎重に。
そして、少しでも不安があるなら、専門家のサポートを活用してください。
あなたとパートナーの新しい生活が、安心してスタートできるように。
Design your visa, Design your life.